20250510　R.I.P

本当に何年も前ですが、韓国ではドイツの評価が高いと読んだことがあります。冷戦時代に東西に分かれたのに統一したこと。過去の戦争の過ちをちゃんと振り返って向き合っていることがその理由とか。韓国人に友人がいないので確認は取れていないけれど、自分が韓国人ならそう思うだろうなと思いました。

5／9の道新に第二次世界大戦の終戦に関する記念式典の記事が載っていました。ドイツが降伏してヨーロッパで第二次世界大戦が終わったのは5／8なんだそうです。記事によるとドイツのシュタインマイヤー大統領は式典で「戦争を引き起こし、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を行ったのはドイツ人であり、ナチス政権をのさばらせてしまったのもドイツ人だ」と言ったそうです。

日本では「ひめゆりの塔」に関する議員の発言が問題になっていました。私は記事を読んでもよく分からなくて発言の動画を見たのですが、それでもやっぱり分からなかった。「日本軍が入ってきて生徒が死にアメリカ軍が沖縄を解放したとひめゆりの塔の展示説明に書いてあったけれど、それは歴史の書き換えだ」というのが話の主旨らしいです。何をどう勘違いしたらそういう文が出来上がるのか分からないが、要するに当時の日本政府は悪くないと言いたいのかなと思っています。
今朝の記事を見たら、「ひめゆりの塔というのは、沖縄県民の皆さん方にとって本当に耐えがたい大きな苦しみの歴史。大きなトラウマとなっているということを改めて、痛切に感じたわけです」と謝罪していました。「え？」「そんなことも分からなかったの？」「他になんだと思っていたの？」私は安易にトラウマという言葉を使うことにも腹が立ちました。ひめゆりの塔は平成天皇が皇太子時代に沖縄を訪問した時、火炎瓶を投げられた場所です。犯罪行為は受け入れられないことなのだけれど、沖縄の人たちにとって日本に対する複雑な感情の象徴なんだと思っています。

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私は、色んな意見があっていいと思います。歴史は色んな人が作ったパッチワークだと思っているので言葉や文で表現や再現すること自体がそもそも無理だと考えます。冒頭のドイツの大統領の話だって、異論はあると思います。ただ、今回の例は色んな意見には入らないと思っています。ドイツと日本の差は歴然としていると思っています。