
おからだ治療院のシバクサです。
おからだ治療院は、札幌市豊平区平岸にある自律神経の乱れに特化した鍼灸整体院です。自律神経の乱れによる肩こり、頭痛、不眠、倦怠感などの症状に悩む方をサポートします。初めてご来院いただく方にも安心していただけるよう、丁寧な対応を心掛けております。清潔で落ち着いた雰囲気の院内で、リラックスしながら施術をうけてください。
日々の治療や学びを通じて感じたことや、健康に関する役立つ情報、趣味の話なども交えながら、ブログを書いていきます。読んでくださる方に笑顔や元気をお届けできるよう、書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
数学の世界には、どれだけ努力しても証明できない問題があることが証明されています。更にその問題が証明可能か不可能かについてを判断することが不可能だいうことも証明されているそうです。尊厳死もまた、こうした「答えのない問い」の一つではないでしょうか。医療に携わるなら一度は考えないといけないと思うし、自分なりに答えを持っていて然るべきはないでしょうか。
最近、テレビの番組で「尊厳死」が取り上げられていました。尊厳死は、欧米の一部の国では認められていますが、日本では認められていません。このテーマにはさまざまな意見があり、どれも一理あるため、簡単には結論が出ません。
尊厳死を支持する人々は、個人が自分の人生を自由に選択できる権利があると考えます。苦しみながら生きるよりも、尊厳死を選ぶことが、人生を自分らしく全うする一つの選択肢だと主張していると理解しています。一方、反対する人々は、最後まで生き抜くことが人間に与えられた宿命だと考えているように思います。両者の考えの違いを言語化するとそんな感じではないでしょうか。
番組では本人だけでなく家族の視点も紹介されていました。家族が本人の苦しみを理解し、選択を尊重したとしても、納得するかどうかは別。もし尊厳死を選ばなければ、もう少し一緒にいられたかもしれないという思いが残る場合もあるでしょう。最後は本人の人生なんだろうけれど、一人で生きていけるわけない以上、簡単には結論が出ないと思いました。
ある医師の意見として、尊厳死を選んだ方が良かったという患者はこれまで一人もいなかったという話が紹介されていました。この人は尊厳死に反対です。この医師は、長年多くの人の死に立ち会ってきた経験から、どんなに苦しくてもその先に、たとえ一瞬でも「生きていて良かった」と思える瞬間があると語っていました。その瞬間を奪う選択は、医師として受け入れたくないそうです。
番組では、海外で尊厳死を選んだ日本人俳優の話も紹介されました。この人は尊厳死に賛成です。彼は、病気の進行による苦しみを避け、楽に死にたいと語っていました。彼は、死を真剣に考えることで、生きていることの意味を強く感じられると述べていました。死を意識することで、生きることへの意欲や実感がより鮮明になるというのです。尊厳死をどう考えるかとは別のところで、この視点は非常に興味深いものでした。
番組では、ユーモアを持って最期を迎えた女性のエピソードも紹介されました。この女性は、自分の葬儀の司会進行を録音して用意しようかしらと笑っていました。「葬儀の開始前に、携帯電話をマナーモードにしてください」と私の声で流すなんて言って医師を笑わせました。亡くなる数日前に車椅子で満開の桜の木の下を訪れ、音楽療法の一環としてバイオリンの生演奏を聴き、楽しそうに過ごしていました。びっくりするくらい綺麗な桜でした。出来るなら彼女のように最期まで自然に自分らしく生きたいです。ただ、現実的に厳しい場合もあると思います。尊厳死という選択肢があることで、つらい現実に立ち向かう勇気を持てるという場合は実際にあると思います。先ほどの医師の言葉のように、どんな苦しみの中にも希望や喜びの瞬間があるかもしれないし、それ以上に苦しい今があるかもしれない。考えれば考えるほど、最後はケースバイケースでやってみないと分からないように思います。
尊厳死についての答えは、亡くなった本人に「尊厳死を選んだ場合と選ばなかった場合、どちらが良かったか」とアンケートを取らない限り解決しないと思います。尊厳死の是非は問題は答えが出ない、証明できない問題なのだと思います。
尊厳死を肯定する人も、否定する人も、それぞれ意見があります。私は答えのない問題に向き合うことは大事な事だと思っています。この問題に向き合うことは、今を生きることの意味を深く考えるきっかけになるのではないかと感じました。
私は、「尊厳死を選んだ方が良かった人はいなかった」というその医師の言葉を信じたいです。
おからだ治療院では、東洋医学の「未病治」の考え方に基づき、病気や不調を未然に防ぎ、健康な状態を維持するための施術を行っています。「未病治」とは、病気になる前に体のバランスを整え、健康を保つ予防的なアプローチです。
当院では、鍼とお灸の相乗効果を活かした施術により、全身の血流改善と自律神経のバランス調整を目指します。さらに、施術効果を持続させ、毎日の健康づくりをサポートするため、ご自宅で簡単に取り入れられるお灸の方法や効果的なツボについても丁寧にお伝えしています。
「病気や不調を未然に防ぎたい」「美容面でもっと自分をケアしたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。おからだ治療院は、患者さま一人ひとりに寄り添い、健やかな生活を送るお手伝いをいたします。
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今日のコラム
免疫は、私たちの体を細菌やウイルスから守る防御システムです。大きく「自然免疫」と「獲得免疫」の2つに分けられます。
自然免疫は生まれつき備わる最初の防衛ラインで、好中球やマクロファージなどの細胞が病原体を素早く攻撃します。
獲得免疫は、過去の感染を記憶して学習するシステムです。特定の病原体に効率的に対応し、二度目の感染を防ぎます。これはさらに、「液性免疫」(B細胞が作る抗体が病原体を無力化)と「細胞性免疫」(キラーT細胞などが感染細胞を直接破壊)に分かれます。
これらの免疫システムが連携して働くことで、私たちの体は病気から守られているのです。

