20251020　ランニングと笑顔

NHKの再放送で「グレートレース」という番組を見ました。この番組は不定期に世界各地の長距離ランニングレースを特集するもので、非常に面白く、気付いたときは録画します。今回のエピソードは香港で行われたトレイルランニングレースで、全長298kmの山道を走る過酷なものでした。日本人も1名参加しており、独特の魅力を持つレースでした。

このレースの特徴は、気軽で飾らない雰囲気だと思います。スタート時も華やかなセレモニーはなく、集合時間に淡々と始まるスタイルです。参加するには主催者に手紙を送り、なぜこのレースに出たいのか、情熱をアピールする必要があります。主催者がその熱意に共感すればエントリーが許可されるという、珍しい仕組みです。このレースは世界最速のランナーを決めるというより、情熱を持ったランナーが集まる「草レース」に近い印象を受けました。

番組では、完走率が10％未満という厳しさも紹介されました。参加者は主催者の主観で選ばれるため、世界最速のランナーが必ずしも出場できるわけではありません。そのため、完走率の低さがレースの難易度を直接反映するとは限りませんが、非常に挑戦的なレースであることは間違いありません。

番組では、日本人とネパール出身の2人のランナーに焦点を当てていました。日本人ランナーはトレイルランニングやアドベンチャーレースの第一人者で、以前にその活躍を見たことがります。根性溢れる走りが印象的です。一方、ネパール出身のランナーは今回初めて見る方です。とにかく笑顔が魅力的でした。当初、私はネパール出身というとエベレストで鍛えられたランナーだと想像しましたが、それは誤解でした。彼は現在香港在住で、建設現場で働く労働者です。香港に移住後、生活に余裕ができてから偶然出場したレースで好成績を収め、ランニングにのめり込んだそうです。過酷な労働環境で培った基礎体力が、彼の体を長距離トレイルレースに適したものにしたのかもしれません。

このネパール出身のランナーの魅力は、常に笑顔を絶やさないことです。インタビューで「なぜそんなに笑うのか」と聞かれると、「笑顔は私のトレードマーク」と答え、さらに笑顔を見せました。彼にとって、レースで知人や応援者が笑顔で迎えてくれることが大きな喜びだそうです。応援してくれる人々の笑顔を見ると、自分も自然と笑顔になり、互いにポジティブな気持ちを共有できるとのこと。私はこの話がとても印象的でした。

レースは笑顔がトレードマークのネパール出身のランナーが優勝しました。ゴールの直前は必死の走りを見せて勝利が決まった瞬間、嬉しさで泣き出しました。いつも笑っている彼が泣くのは見ていてグッときました。主催者は「いつも笑っているのに、こんな時は泣くんだね」と言ったのですが、その言葉は優しかったです。見ていて心温まりました。

この番組のネパール人ランナーを見て、笑顔や応援は「ギブアンドテイク」というより、人と人とのつながりそのものなんだなと思いました。応援や笑顔は、与える・与えられるという矢印があるものではないという当たり前のことに気がつきました。彼にとって笑顔はだれかとのつながりに対する感謝なのかなと言語化しています。笑顔、大事です。私もトレードマークにします。その人を大事に思うなら、その人とのつながりを大事に思うなら笑うほうがいいのだなと思いました。うーん、でも難しい・・・。

おからだ治療院では、東洋医学の未病治（みびょうち）という考えに基づき、病気になる前の予防を重視した施術を行っています。

これは、体のバランスを整え、今の健康な状態を維持するためのアプローチです。これからの予防医学の観点からも非常に大切です。

当院では、鍼とお灸の相乗効果で全身の血流を改善し、自律神経のバランスを整えることを目指します。

さらに、ご自宅でできるセルフケア（お灸の方法やツボ）も丁寧にお伝えし、治療効果の持続と毎日の健康づくりをサポートします。

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