メニュー
カテゴリー

おからだ治療院

9時~12時
13時~20時
(要予約)
定休日 木・日・祝日

20260311 「あなたは今を生きている」を見て

おからだ治療院のシバクサです。

おからだ治療院は、札幌市豊平区平岸にある地域密着型の鍼灸整体院です。初めてご来院いただく方にも安心していただけるよう、丁寧な対応を心掛けております。清潔で落ち着いた雰囲気の院内で、リラックスしながら施術をうけてください。

日々の治療や学びを通じて感じたことや、健康に関する役立つ情報、趣味の話なども交えながら、ブログを書いていきます。読んでくださる方に笑顔や元気をお届けできるよう、書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

私の欠点は気持ちの切り替えが苦手なところです。いつまで引きずってしまいます。かの有名な大谷選手について父親がテレビで「いたって普通の子だった」と言ってて「しいて言えば気持ちの切り替えが早い子供だったと」言っていて、私は「それだ」と思ったことがあります。

そんな私なので、いつまでも過ぎたことをグチャグチャ言うところがあり、自分でも困っています。そんな私が言われて一番いやなのは「過ぎたことをいつまで言っているの?」です。そうなんだけれど、そうじゃないのだという気持ちを言語化できない悔しさは私のキャラに組み込まれていて、そんな私はなるべく人の話を聞くように心がけています。時々聞いていううちにつらくなる時もあるけれど、幸か不幸か他人の気持ちには鈍いので心の負担になることはないです。

先日、トラウマを専門とする精神科医のドキュメンタリーを見ました。もちろん、過ぎたことをいつまで引きずる私の悪癖とトラウマは全然別物であることは承知の上で、話を聞くこと、特に相手に言わせることは大事なんだなと思いました。その精神科医は沖縄と福島で勤務経験があります。沖縄での戦争体験を後々まで引きずる人を診察する中でトラウマの専門家になり、その実績を評価されて今は東日本大震災後の福島で勤務しています。その番組について、私なりの理解ですので、偏っていることを前提に読み進めてください。人は本当につらいことがあるとそこから目を反らすものらしいです。そうやってやり過ごすのだが、忘れたころにそれを思い出してつらくなる。災害級のつらい出来事の場合は、つらくなる程度が当然半端ない。不眠やうつなどの精神疾患にとどまらず、原因不明に体が痛くなることもあるそうです。沖縄のおばあちゃんは戦火から逃げる際に死体を踏んでしまったことがあるそうです。その感触が今でも残っていて、戦争が終わってから何十年もたって足が痛くなったとのこと。戦火の恐怖と罪の意識を何十年も引きずる様子は本当にかわいそうでした。その精神科医のモットーは「NOW AND HERE」です。今、ここに集中する。よく聞く言葉ですが、私はこの言葉がちょっと苦手でした。先ほどな私の話に戻りますが、「もう終わったことじゃん」と言われてムカつく気持ちとリンクするからです。その先生の話を聞いていると、どうもそういうことじゃないらしいです。過去に苦しんで泣いている今の様子が「NOW AND HERE」 なんだそうです。薄っぺらな正論でフタをすることではないんだそうです。私は誤解していたと思ったし、結構間違った使い方をしている人って多いのではないかと思いました。私の欠点からトラウマに話を戻すと、災害級のつらい出来事は、もちろん場所は選ぶけれど、誰かに話したほうがいいらしい。そうすることで、その人にとってつらい経験が過去になるのだそうです。そして、そのつらい過去から頑張っている今の自分を見ることで、今の自分を肯定できるようになるそうです。過去を過去にすること、そこから頑張った自分をみること。これが「NOW AND HERE」 の大事なところだと理解しています。人は年齢を重ねると、残念ながら今まで出来たことが出来なくなります。体力もなくなるし、病気もする。仕事からも離れる。その精神科医の言葉を借りるといろいろと「喪失」します。そうやって自信だったり自己肯定感だったりが無くなった時にフタをした過去の出来事を思い出してつらくなるんだそうです。フタをしていたものを思い出した場合、その人にとって過去に出来ていないその出来事は「今」なんだそうです。

その精神科医はトラウマ専門だけれど、母親のトラウマにちゃんとは対応できなかったらしく、もっと出来たことがあったのではと振り返っていました。その精神科医の母親は戦争中に空襲を逃げて生き延びた経験があるそうです。多くの人が亡くなった経験がトラウマになったと思われます。その母親は昔から雷がなると、ひどく怯えるところがあり、当時は理解できなかったそうですが、きっと空襲とリンクしていたのではとのことでした。その母親は東日本大震災の時に多くの市民が亡くなる報道をテレビで見て嘔吐を繰り返し、施設から急性期病院に転院したそうです。その急性期病院では、運ばれてくる患者さんを見て混乱したのか、病院スタッフの必死の引き留めもブッチして脱走して、すぐに亡くなったとのこと。私は病院で長い間務めていたので、病院スタッフの気持ちを考えてしまいました。ただ、トラウマという視点から見ると、気持ちも変わりました。その母親にとって空襲が過去になっていなかったのだと思います。空襲から必死に逃げた当時のまんまだったと思います。怖かったんだろうなと思うとかわいそうに思いました。

その精神科医は今、福島でトラウマに苦しむ人のために働いています。患者さんにとても慕われていました。命ある限り働きたいとおっしゃっていて素敵でした。番組の最後に「人は乗り越える力があると思う」と仰っていて私にとってそれが良かったです。

今日は3月11日です。今も苦しむ人のために私に出来ることは限られているけれど、せめて思いを馳せたいです。紛争が続く世界を見て、新たなトラウマが生まれないでほしいと思いました。自分にトラウマがないことはとてもありがたいことで感謝しないといけないと思いました。

ネットで調べると、その先生については映画にもなっているみたいです。書籍も出しているので読んでみます。

目次