
おからだ治療院のシバクサです。
おからだ治療院は、札幌市豊平区平岸にある地域密着型の鍼灸整体院です。初めてご来院いただく方にも安心していただけるよう、丁寧な対応を心掛けております。清潔で落ち着いた雰囲気の院内で、リラックスしながら施術をうけてください。
日々の治療や学びを通じて感じたことや、健康に関する役立つ情報、趣味の話なども交えながら、ブログを書いていきます。読んでくださる方に笑顔や元気をお届けできるよう、書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
たまにまじめな話を書いてみました。
鍼灸院に来院する方の多くは、慢性的な症状を抱えています。いろいろな治療を試したあとに、鍼灸へたどり着く方も少なくありません。
慢性的な痛みやだるさ、不調を考えるとき、多くの人は「どこが悪いのか」を探します。もちろん、筋肉や関節、神経、炎症など、身体の異常を確認することはとても大切です。ただ、慢性症状では「異常の大きさ」と「症状の強さ」が一致しないことが少なくありません。検査では大きな問題が見つからないのに強い痛みが続いたり、逆に異常があっても症状が軽かったりします。
こうした状態を説明するとき、私は「入口・中継・出口」という形で考えています。
まず「入口」は、症状のきっかけです。ケガ、炎症、筋肉や関節の問題、神経の障害、過労、睡眠不足など、最初に身体へ負担がかかった部分です。ここには比較的はっきりした身体的変化があることが多いと思います。
次に「中継」です。慢性的な症状では、長く続く痛みや不調によって、神経や自律神経の反応が変化していくことがあります。身体が過敏になり、少しの刺激でも痛みを感じやすくなったり、筋肉が緊張しやすくなったりします。例えば、本来なら問題にならない程度の動作や疲労でも身体が強く反応したり、常に身体が警戒モードのような状態になったりします。これは単に「気にしすぎ」という話ではなく、長期間の負担によって身体の反応パターンそのものが変化している状態とも言えます。慢性症状では、この「中継」の部分が強く影響していることがあります。
そして「出口」は、本人が実際に感じている症状です。痛み、重だるさ、疲労感、動きづらさ、不安感などがここに含まれます。
慢性症状では、入口・中継・出口はそれぞれ独立しているわけではなく、互いに影響し合っています。痛みで眠れなくなり、睡眠不足で神経がさらに過敏になり、その結果また痛みが強くなる、というような悪循環が起こります。
つまり、そもそもの原因である「入口」があり、それを痛みやつらさとして感じる「出口」があり、その間に「中継」がある、というイメージです。
出口の症状を改善しようとするとき、多くの場合は入口を解決しようとします。それ自体は自然なことだと思います。ただ、慢性的な症状では、入口と出口があまり一致していないことも多く、入口だけでは説明しきれない場合があります。
そのため、慢性症状では「出口」側からのアプローチも大切だと思っています。
鍼灸によって「少し軽い」「少し動きやすい」という変化が起こるのであれば、その変化には意味があると思います。慢性症状では、「身体は変化できる」という感覚そのものが大事になることがあるからです。
もちろん、慢性症状は複雑なので、鍼灸だけで全てが解決するわけではありません。ただ、「異常があるかないか」だけではなく、「身体がどんなループに入っているのか」という視点で見ることで、慢性症状をより現実的に理解しやすくなると思います。
原因を探すことも大切ですが、慢性症状では「今の自分にとって一番いい選択」を探すことも同じくらい重要だと思います。この考え方が、慢性的なつらさを整理する一つの視点になればと思います。
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