ドキュメンタリーが好きでよく見ます。
先日NHKで放送した韓国のモデルのドキュメンタリーが面白かったです。モデルって普通スリムで脚が長くて頭が小さくて、そういう人を想像してしまうけれど、その女性は太っています。プラスサイズモデルというのだそうです。その人が言うには韓国は見た目重視の度合が特に強く(確かに大統領も整形しているとききます)、美しさを重視することが呪縛になっている。その人はプラスサイズモデルとして活動しながら、プラスサイズの服を販売していて、成功しているのだけれど、今でもプラスサイズな自分を受け入れきれてないらしく、事実苦しんでいました。体形や美にも多様性があっていいという言葉が印象的でした。
いわゆるモデル体型の人は元々の素材もあるだろうけれど、頑張った結果だと思います。しかし、一方で何のために頑張ったのかを考えるって普段なかなか考えないと思います。もちろん頑張った事実を否定しません。多様性とは新しい価値観を認めるというだけじゃなく、色々とある価値観を考え直し続けることだと思いました。行きつく答えは「みんなちがってみんないい」だと思います。答えは決まっているのだけれど、考え続けないといけないと思いました。勝ってもいいいし負けてもいい、頑張ってもいいし頑張らなくてもいい。そんな感想を持ちました。
今日のコラム 痛みについて
慢性腰痛は、身体的要因だけでなく、心理社会的要因も大きく関与する複雑な疾患です。従来の治療法では身体面が重視されてきましたが、患者の不安や抑うつ、恐怖回避思考などの心理的要因、過剰な安静や職場での過保護といった社会的要因も重要です。そこで、新心理社会的フラッグシステムが開発されました。このシステムは、イエローフラッグ(心理的要因)、ブルーフラッグ(職場環境)、ブラックフラッグ(社会的背景)に加え、オレンジフラッグ(精神疾患)を導入し、慢性腰痛に影響を与える多様な要因を包括的に評価します。
イエローフラッグは不安や抑うつを、ブルーフラッグは職場の支援体制を、ブラックフラッグは家族関係を評価し、オレンジフラッグは精神的健康に関する要因を考慮します。これにより、患者の心理社会的要因を多角的に評価し、認知行動療法などの適切な治療法を選択することが可能になります。
新心理社会的フラッグシステムは慢性腰痛に対する包括的なアプローチとして意義がありますが、医療従事者への教育や関係者間の連携体制の構築といった課題も存在します。これらの課題を克服することで、治療効果が向上し、患者の生活の質が改善されることが期待されます。