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伊集院静と優等生

伊集院静の本は好きでした。当時は分からなかったけれど、彼が優等生でなかったから好きだったのだと思います。団塊ジュニアの自分が受けた教育は一言で言うと優等生であれだったと思います。自分は優等生だったのか?私は優等生になれませんでした。

私だけじゃなくあの頃は優等生であれという教育を受けてきたように思います。優等生とそれに準ずる人とさらにそれに準ずるもの。児童数も多かった時代と相性も良かったのだと思います。社会全体の規格化、一律化、統一化が進んだ結果が今の日本の閉塞感につながっていると思います。
大人になって優等生が言うことはいつも同じでつまらないと知りました。伊集院静の文章は彼が優等生じゃないから面白いと思います。幸せの形は人それぞれで沢山あるけれど、不幸の形は大体似ていると聞いたことがあります。優等生は案外不幸なのかもしれない。(優等生になれなかった人間の負け惜しみだとも思うのですが)

今日の道新コラムに伊集院静のことが書いてありました。「抵抗せよ。すぐに役立つ人になるな。」そうそう、こういう文章が好きなのです。優等生とは程遠い我が長女にも読んでもらいたいところです。

「そこで化粧に夢中になっているお前のことだぞ!!」

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