おはようございます。おからだ治療院のシバクサです。本日も皆様の健康をサポートするためにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
今日(2023.12.20)の北海道新聞の「生きるしくみ」コーナーを読んでて同感だったので、そのことを書こうと思います。題名は「免疫力」でした。執筆者は札幌医科大学医学部の教授なのですが、曰く「正直に申し上げて免疫力という言葉は、医学では不正確とみなされます。」その理由として「免疫力を客観的に図る検査法が存在しないからです。」とありました。
免疫とは体に侵入した色々な異物(ウイルス等)に対して体が色々な対応をすることであり、そのしくみ全体を代表する指標は存在しない。アレルギーなど、間違った対応をすることで起きる病気もあるため、対応する力が強ければいいわけでもない。といった内容が続き、
「免疫力という言葉をみだりに使うことは、むしろ誤解が広がるだけなので避けるべきだと考えています。」とあり、「新聞、報道などでも配慮をお願いしたいと思います。」と結んでいた。人によっては揚げ足取りに受け取る方もいるかと思いますが、私も免疫力という言葉に違和感を持っていたので同感でした。筆者が一番言いたかったことは最後の一文だと思います。別に新聞や報道に限らないと思います。適当なことを言うことでミスリードにつながると思っています。それは無責任だと考えます。
mRNAワクチンについて例にあげます。mRNAワクチンについて賛成・反対の両方があると思いますが、私はノーベル賞に値する将来性のある技術だと思います。しかし、一方で発展途上の技術なので安全性についての評価は始まったばかりだと思うし、当然改善するべきところがあると考えています。改善する必要がある現在、反対する人がいるのは当然ですが、反対する理由がmRNAワクチンにマイクロチップが入っているとかコロナウイルスは陰謀だとか言う人が理解出来ません。何故このようなバカバカしいことが起きるのか?免疫について正しい理解が出来てない人が多いからだと思うし、その遠因は免疫力なんてあいまいな言葉で煙に巻いているからだと思うのです。免疫について全てが解明できているわけではないので、正しいことだけ言うのは不可能ですが、出来るだけのことをする誠意が必要だと思います。
なんか、良い言葉はないですかね
おからだ治療院では、鍼灸のこと、健康のことなど質問を受け付けています。今日も良い一日お過ごしください。
今日の東洋医学 肝鬱と食事
肝鬱は中医学で、肝の気が滞ることによって起こる状態を指します。現代社会ではストレスや感情の抑圧が主な原因とされ、これが消化不良や食欲不振といった消化器系の問題を引き起こすことがあります。
肝は気の流れを調整し、感情を安定させる役割を持っていますが、ストレスが続くとその機能が低下します。この結果、気の巡りが悪くなり、胃が重く感じたり、食後に膨満感が生じるなど、消化不良が起こります。また、肝と脾胃(胃腸)は密接に関連しているため、肝の気の滞りが胃腸の働きに影響を及ぼし、食べ物を受け付けにくくなることから食欲不振も引き起こされます。これにより、栄養不足や食事の楽しみが減り、さらなるストレスが増えるという悪循環に陥ることもあります。