小円筋
④小円筋
起始: 肩甲骨後面外側縁上部の1/2
停止: 上腕骨大結節の下部
作用: 肩関節の外旋・内転
神経支配: 腋窩神経(C5、C6)
小円筋は、上肢帯の筋で、肩甲骨の後面外側縁上部から起始し、上腕骨大結節の下部に停止します。主な働きは、肩の関節を外側にねじる(外旋)動作と、体よりも後ろに下げる(内転)動作を担当します。また、小円筋は肩を外側にねじったり伸ばしたりする際に重要な役割を担う筋肉であり、野球の投球動作やバレーボールのアタックの動きにも大きく影響します。この筋肉は、上腕骨の外側にある大円筋と一緒に働き、肩関節の可動域を広げることができます。小円筋は、肩甲骨を内側に引くことで、背中の筋肉と協力して肩甲骨を安定させることができます。
小円筋とは
- 小円筋(しょうえんきん)は、肩甲骨の後面外側縁上部から起始し、上腕骨大結節の下部に停止する筋肉です。
- この筋肉は、肩関節の外旋と内転を行う役割を持っています。
- 小円筋は、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋と共に回旋筋腱板(ローテーターカフ)を形成し、肩関節の安定性を高めます。
- 神経支配は腋窩神経(C5、C6)によって行われます。
- 小円筋は、肩関節の動的安定化に寄与し、特に肩の外旋時に重要な役割を果たします。
- 動脈供給: 後上腕回旋動脈と肩甲回旋動脈から供給されます。
役割と機能
- 外旋: 小円筋は肩関節の外旋を行います。
- 内転: 肩関節の内転にも関与します。
- 安定性: 肩関節の動的安定化に寄与し、特に外旋時に重要です。
- 回旋筋腱板: 棘上筋、棘下筋、肩甲下筋と共に回旋筋腱板を形成します。
- 肩のサポート: 上腕骨の骨頭を支持し、肩関節を大きくサポートします。
関連する筋肉
- 棘上筋: 小円筋と共に回旋筋腱板を形成します。
- 棘下筋: 小円筋の上に位置し、共に肩の外旋に関与します。
- 肩甲下筋: 回旋筋腱板の一部として肩関節を安定させます。
- 大円筋: 小円筋の下に位置し、上腕の内旋に関与します。
- 広背筋: 大円筋と協力して特定の動きを作り出します。
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まとめ
小円筋は、肩の健康とパフォーマンスにおいて重要な役割を果たします。ローテーターカフの一部として、肩の可動域を広げるのに貢献します。この筋肉が柔軟であると、肩の動きがスムーズになり、スポーツや日常生活でのパフォーマンスが向上します。特に、肩の外旋を行う際に小円筋が活躍し、動きをサポートします。
また、小円筋の強化は姿勢改善にも繋がります。現代社会では長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により姿勢が悪くなりがちです。しかし、小円筋を鍛えることで、肩甲骨周りの筋肉がしっかりとサポートされ、姿勢が良くなります。これにより、肩こりや首の痛みの予防にも効果的です。
さらに、小円筋の過緊張は肩の可動域を制限することがあります。適切なストレッチとマッサージを取り入れることで、筋肉の緊張を和らげ、柔軟性を高めることができます。肩のストレッチを日常的に行うことで、可動域が広がり、肩の健康を維持することができます。これらの方法を実践することで、小円筋を効果的にケアし、肩の快適さを保つことができます。