20240323 痛み
おはようございます。おからだ治療院のシバクサです。本日も皆様の健康をサポートするためにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
人の痛みは100年でも我慢できると師匠に教わったことがあります。私のうろ覚えでは病院を受診する理由の多くが痛みなんだそうです。しかし、人の痛みには無関心なのが多くの人間にとっての本音なのだと思います。しかし、医療従事者はそうであってはいけない。師匠に言葉はそう言っていると思われ、示唆に富んだ言葉だと思います。
痛みの分類方法はいくつかありますが、原因から分類すると三つです。侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、その他の疼痛です。その他については心因性疼痛と言ったり痛覚変調性疼痛と言ったり、感覚変調性疼痛と言ったり、文献によって違うようです。侵害受容性疼痛は炎症反応がある痛みだし、神経障害性疼痛は神経に痛みの原因があるので(例、三叉神経痛)理解しやすいと思います。一番理解が難しいのはその他の疼痛だと思います。鍼灸治療をする方の多くはその他の疼痛です。簡単な表現に言い換えると「これが原因ですとハッキリしない痛み」です。本人も不安だと思います。私はそのような痛みやつらさに共感出来ているのか自分自身は残念ながら分かりません。痛みの原因が不明確である以上はこれで治りますなんて無責任なことは言えないけれど、痛みに伴うつらさ(例えば寝れないとか、体中が張るとか)については対応できると思っています。少しでも楽になるように頑張ります。
おからだ治療院では、鍼灸のこと、健康のことなど質問を受け付けています。今日も良い一日お過ごしください。
今日の東洋医学 冷えとめまい
冷えとめまいの関係は、東洋医学の視点から見ると非常に興味深いテーマです。冷えは体内の「陽」のエネルギーが不足し、血液や気の流れが滞る状態を指します。
まず、冷えが体に与える影響の一つは血流の悪化です。体温が低下すると、血管が収縮し、血液の流れが鈍くなります。特に脳に供給される血流が減少すると、脳は必要な酸素や栄養素を十分に受け取れなくなり、正常な機能を維持できなくなります。脳は常に一定の血流を必要としており、血流が不足するとめまいやふらつきの感覚が生じます。
東洋医学では「気」と「血」が非常に重要な概念です。気は体のエネルギー、血は体を構成する物質的な要素であり、両者は互いに密接に関わっています。冷えが進むと、血液の循環が悪くなり、体内の気が不足します。特に脳に必要な血液や気が不足すると、めまいの症状が現れやすくなります。こ
冷えは「陰陽」のバランスを崩す要因ともなります。東洋医学では、健康は「陰」と「陽」の調和によって保たれています。冷えが体内に広がると、陽が不足し、全体のエネルギーが低下します。この状態では、体全体の機能が鈍くなり、特に脳の働きが影響を受けやすくなります。陽の不足は体温の低下や血流の悪化を招き、結果的にめまいを引き起こします。
冷えは外的要因と内的要因の両方から影響を受けます。外的要因としては、寒い環境や冷たい食べ物・飲み物の摂取があり、これにより体温が低下します。内的要因としては、ストレスや疲労、睡眠不足などが挙げられます。これらの要因は冷えを助長し、血行不良を引き起こすことがあります。ストレスがかかると体が緊張し、血管が収縮して血流がさらに悪化し、めまいの症状が強まることがあります。
このように、冷えとめまいの関係は非常に複雑で、さまざまな要因が絡み合っています。冷えによって血流が悪化し、気血が不足し、陰陽のバランスが崩れることで、脳の機能が低下し、めまいが生じるというメカニズムが見えてきます。