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20240323 痛み

おはようございます。おからだ治療院のシバクサです。本日も皆様の健康をサポートするためにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。

人の痛みは100年でも我慢できると師匠に教わったことがあります。私のうろ覚えでは病院を受診する理由の多くが痛みなんだそうです。しかし、人の痛みには無関心なのが多くの人間にとっての本音なのだと思います。しかし、医療従事者はそうであってはいけない。師匠に言葉はそう言っていると思われ、示唆に富んだ言葉だと思います。
痛みの分類方法はいくつかありますが、原因から分類すると三つです。侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、その他の疼痛です。その他については心因性疼痛と言ったり痛覚変調性疼痛と言ったり、感覚変調性疼痛と言ったり、文献によって違うようです。侵害受容性疼痛は炎症反応がある痛みだし、神経障害性疼痛は神経に痛みの原因があるので(例、三叉神経痛)理解しやすいと思います。一番理解が難しいのはその他の疼痛だと思います。鍼灸治療をする方の多くはその他の疼痛です。簡単な表現に言い換えると「これが原因ですとハッキリしない痛み」です。本人も不安だと思います。私はそのような痛みやつらさに共感出来ているのか自分自身は残念ながら分かりません。痛みの原因が不明確である以上はこれで治りますなんて無責任なことは言えないけれど、痛みに伴うつらさ(例えば寝れないとか、体中が張るとか)については対応できると思っています。少しでも楽になるように頑張ります。

おからだ治療院では、鍼灸のこと、健康のことなど質問を受け付けています。今日も良い一日お過ごしください。

今日のコラム 睡眠について

睡眠時間と認知症の関係についての研究が進んでおり、中年期から高齢期にかけての睡眠時間が認知症の発症リスクに影響を与えることが明らかになっています。この研究では、50歳から70歳までの約8,000人を対象に、睡眠時間の変化と認知症リスクの関連性が調査されました。

参加者の睡眠時間は自己申告と加速度センサーを用いた客観的な測定で評価され、認知機能は神経心理学的検査や電子カルテデータを基に分析されました。研究の結果、睡眠時間によって参加者は短時間睡眠群(6時間以下)、正常睡眠時間群(7時間)、長時間睡眠群(8時間以上)の3つに分類されました。

短時間睡眠群は正常睡眠時間群に比べて認知症の発症リスクが有意に高いことが示されました。具体的には、50歳時点でリスクが1.22倍、60歳時点で1.37倍、70歳時点で1.33倍に上昇しました。このリスクの上昇は、年齢や性別、教育歴、婚姻状況、生活習慣、健康状態などの要因を考慮しても高いままでありました。

対照的に、正常睡眠時間群は認知症リスクが最も低いことが示されています。長時間睡眠群については、認知症リスクの有意な上昇は見られませんでしたが、客観的な測定では参加者数が少なかったため、さらなる研究が必要とされています。

この研究結果は、中年期から適切な睡眠時間を確保することが認知症予防に重要であることを示唆しています。特に短時間睡眠は認知症リスクを高めるため、良質な睡眠習慣を身につけることが大切だとされています。これにより、健康な脳を保ち、認知機能を維持するための対策が期待されます。

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