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手足口病

手足口病(てあしくちびょう)は、主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって引き起こされるウイルス性の感染症です。主に幼児や子供に多く見られますが、大人も感染することがあります。感染は季節を問わず発生しますが、特に夏から秋にかけての季節に流行しやすいと言われています。

症状

  • 発疹: 手のひら、足の裏、口の中に小さな水疱や発疹が現れます。これらの発疹は痛みを伴うことがあり、特に口の中にできるものは食事や飲み物を摂る際に強い不快感を引き起こします。
  • 発熱: 軽度から中等度の発熱が見られることがあります。発熱は通常、感染から数日後に始まり、数日間続くことが一般的です。
  • 口内炎: 口の中や喉に痛みを伴う潰瘍ができることがあります。これにより、飲食が困難になることが多く、特に幼い子供にとっては大きなストレスとなります。
  • 食欲不振: 口内炎の痛みから食事を拒むことがあります。食欲不振が続くと、体力の低下や脱水症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

感染経路

  • 感染者の唾液、鼻水、便、発疹の水疱内容物を通じて感染します。特に幼児は手を頻繁に口に入れるため、感染リスクが高まります。
  • 直接接触や飛沫感染が主な感染経路です。例えば、感染者がくしゃみや咳をした際に飛び散った飛沫に触れることで感染することがあります。

予防

  • 手洗いを徹底すること。特に外出先から帰宅した後やトイレの後、食事の前には必ず石鹸と水で手を洗うことが重要です。
  • 感染者との密接な接触を避けること。感染者がいる場合、家族内での接触を最小限に抑えることが求められます。
  • 汚れた物を口に入れないようにすること。幼児の場合、おもちゃやタオルなどを定期的に消毒することが推奨されます。

治療

  • 特効薬はなく、症状を和らげる対症療法が中心です。例えば、発熱や痛みを和らげるために解熱鎮痛剤が使用されることがあります。
  • 痛みや発熱には解熱鎮痛剤が使われることがあります。これにより、症状の緩和が期待されるため、患者の生活の質が向上します。
  • 口内炎対策として、冷たい飲み物や食べ物が勧められることがあります。冷たいものは炎症を鎮め、痛みを軽減する効果があります。

合併症

まれに、髄膜炎や心筋炎などの重篤な合併症を引き起こすことがありますが、ほとんどの場合は軽症で済みます。特に免疫力が低下している人や幼児は、重篤な症状を引き起こすリスクがあるため、早期の医療介入が重要です。

手足口病が疑われる場合は、医療機関を受診することをお勧めします。適切な診断と治療を受けることで、症状の進行を防ぎ、早期回復が期待できます。

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