坐骨神経
目次
はじめに
- 坐骨神経: 人体で最も太く長い末梢神経で、腰から足の先まで伸びている。
- 役割: 体の各部を動かす運動神経、感覚を伝える知覚神経、自律神経の3つから構成される。
- 坐骨神経痛: 坐骨神経が圧迫されることで生じる痛みやしびれの症状。
- 主な原因: 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの疾患が多い。
- 症状: おしりから下肢にかけての痛みやしびれ、長時間の立位や座位が困難になることがある。
坐骨神経痛の原因
- 腰椎椎間板ヘルニア: 椎間板が飛び出し神経を圧迫する。
- 腰部脊柱管狭窄症: 脊柱管が狭くなり神経を圧迫する。
- 梨状筋症候群: 梨状筋が硬くなり坐骨神経を圧迫する。
- 変形性腰椎症: 腰椎の形が変形し神経を圧迫する。
- その他: 糖尿病、喫煙、ストレスなども原因となる。
坐骨神経痛の症状
- 痛みの場所: おしりから下肢にかけて。
- 痛みの種類: 鋭い痛み、しびれ、張り感。
- 症状の出方: 片肢に出ることが多いが、両肢に出ることもある。
- 重度の症状: 尿失禁や頻尿などの排尿障害がある場合も。
- 間歇性跛行: しばらく歩くと痛みが出て、休むと改善する。
坐骨神経痛の治療法
- 保存療法: 手術以外の治療法で、生活習慣に合わせて行う。
- 物理療法: 温熱療法、マッサージ、低周波電気療法など。
- 運動療法: ストレッチや体操で筋肉の緊張を和らげる。
- 薬物療法: 鎮痛薬や抗炎症剤を使用。
- ブロック療法: 局所麻酔や抗炎症剤を神経に注入。
坐骨神経痛の予防法
- 腰の負担を軽減: 日常生活での姿勢や動作に注意。
- 禁煙: 血行を改善し、痛みの原因物質の排出を促進。
- 適切な靴選び: ヒールが低く、足をしっかり支える靴を選ぶ。
- 荷物の持ち方: バランスよく持ち、腰に負担をかけない。
- 運動: 筋力を維持し、腰椎への負担を減らす。
坐骨神経痛の生活習慣
- 姿勢の工夫: 前かがみにならないようにする。
- 家具の選び方: 腰が沈み込まないソファーやベッドを使用。
- 日常動作: 物を拾う時はひざを曲げて腰を落とす。
- 机と椅子のバランス: 身長に合わせた高さを調整。
- 運動習慣: 定期的なストレッチや体操を取り入れる。