季節の変わり目を乗り越える!春夏秋冬と自律神経
季節の変わり目は、自律神経が変化に対応しにくく疲れやすい時期です。四季に合った過ごし方を心がけることで、1年を通して元気に過ごせます。
春にしたいこと
春は気圧や気温の変動が激しく、特に朝晩の寒暖差が大きくなるため、私たちの生活環境も急激に変わることが多いです。このような変化は自律神経に影響を与え、不安定な状態になりがちです
新しい環境にストレスを感じるときは
春は新たな始まりの季節です。環境が変わると、人間関係や仕事に対する不安が生まれますが、それを面倒と捉えずに、人生を豊かにするチャンスと考えてみましょう。たとえば、「仲良しの人ができたら楽しいだろう」と想像したり、「知識を増やす良い機会が来た」「スキルアップできて幸せだ」と思うことで、ストレスを希望に変えることができます。変化を楽しむマインドが理想的です。
気圧の変化に注意
高気圧と低気圧が交互に訪れる春から夏にかけては、気象病が最も起こりやすい時期です。特に女性は、雨の日に頭痛やめまい、全身のだるさや動悸を感じることが増えます。生活習慣を整えることが唯一の対策ですが、春は新生活やゴールデンウィーク明けでよくあるストレスにより、心の健康が弱くなりがちです。心身の調子を良く保てるように、普段以上に注意を払いましょう。
季節に応じた服が大事
気温差が大きいことで自律神経が過度に働き、疲れがたまり体調を崩すことを寒暖差疲労と言います。朝晩の冷え込みにはしっかりと着込み、昼間の暖かい時間にはすぐに脱げる服装で対応しましょう。
パソコン作業やスマートフォンの長時間使用も寒暖差疲労を悪化させる要因となるので注意が必要です。
湿度対策も大事
梅雨のじめじめした環境は自律神経に負担をかけます。湿気を感じると脳がストレスを受けます。リネン素材や首元や袖が開いた服を選び、機能性インナーを活用して快適に過ごしましょう。
夏にしたいこと
暑さに負けない体づくりが自律神経を安定させるポイントです。自分の平熱を把握し、それを保てるように体温調整をしっかり行いましょう。
暑熱順化で汗をかける体づくりを 暑熱順化とは、体が暑さに適応することです。本格的な暑さが来る前に、水分を十分に摂りながら、日陰でウォーキングをして汗をかける体に整えましょう。汗が出やすくなると体温調節が効率よくなり、熱中症の予防にもつながります。
エアコンを上手に利用する
室内でも熱中症のリスクがあるため、エアコンをうまく使いましょう。室内では適度に水分や塩分を摂り、肌触りのいい羽織れるものを一つ用意して直接風を避けましょう。公共施設では男性向けの温度に設定されていることが多いので、気をつけてください。
天気予報アプリを利用する
台風の季節は年によって違いますが、主に7〜10月です。気圧の変化に敏感は人はアプリを活用するのもオススメです。気圧の変化を確認しながら健康状態を記録し、自分が体調を崩しやすい条件を理解しておくと安心です。
秋にしたいこと
台風が増える時期や急な気温の変化で、自律神経が乱れやすくなる季節です。心のケアも大切になります。
日照時間が短くなり、気分が落ち込むときは 賑やかな夏が終わると、気持ちが沈みがちになりやすいです。そんな時は秋の楽しみを見つけるのもおすすめ。美しい紅葉を見に山へ出かけたり、景色を思い浮かべるだけでも気分が上がります。栗やサツマイモ、サンマや戻りガツオ、柿や梨など、秋の味覚を楽しむのも良いでしょう。
炭酸入浴剤で血流を良くする 。炭酸ガス入りの入浴剤を使うと、ぬるめのお湯でも血管が広がります。その結果、末梢の血管の抵抗が減り、血圧が下がって血流が改善されます。疲労回復にも効果的です。
鼠径部を温めて疲れを軽減 体の浅い部分にある太い血管が通る鼠径部を温めると、全身に温かい血液が効率よく巡り、冷えを和らげることができます。季節を問わず有効ですが、秋の体調管理にも役立てたい方法です。
冬にやりたいこと
冬は意外と自律神経が安定しやすい季節とされています。しかし一方で日照時間が短くなり気分が暗くなり勝ちです。
年末の忙しさで不安になる
忙しいのはみんな同じです。何となるさの気持ちでいるほうがいいでしょう。何でも頑張りすぎて体調を崩しては本末転倒。スケジュールに休息を優先的に組み込んで、心身の健康を第一に考えましょう。
身体を冷やさないように温めることに注力
冷えを防ぐことは血流の改善に直結し、細胞への酸素や栄養の供給、老廃物の排出を正常化します。体を温めて免疫力を向上させましょう。
体を温める際に効果的なのが、骨盤の中央にある仙骨です。お尻の割れ目の上に位置しています。この部分をカイロで温めると、脳や全身の血流が良くなります。
首や肩が冷えると、コリや頭痛などの不調が出やすくなります。体がつらいと感じたら、首の後ろに蒸しタオルや温熱シートを使って血流を良くしましょう。ただし寝る前に温めすぎると体温が下がらず、眠りが浅くなることがあるので注意してください。