20241009 大人になる
おはようございます。おからだ治療院のシバクサです。本日も皆様の健康をサポートするためにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
私は職業柄、高齢者とお話する機会が比較的多い方だと思います。若いころは自分自身尖っていたのか、あまり人と話をすることが好きじゃなくて、まして高齢者とお話することは興味が無かったと記憶しています。年齢を重ねることで変化したのか、今はお話することが大好きになりました。高齢者のお話は言葉に重みがあるので聞き逃すことなんか勿体なくて出来ない。相づち一つをとってみても微妙な変化があるため面白いです。今日はある高齢者の方とテレビの話になりました。その方は国会中継を必ず見るのだそうです。国会の討論は言葉がキツイけれど大丈夫なのかと聞いたら「キツイ」とのこと。ただ、国の大事なことを話会っているのだから見るのだそうです。なるほどと思って聞いていたら、その方は見ていると勉強になると言って、その次の言葉が衝撃でした。国会中継を見ることで「大人になる」と仰いました。「え?もう立派に大人でしょ?」「まだ大人になれてないの?」「もっと大人になりたいの?」色んな言葉が一気に出てきたけれど、何も言えませんでした。そして、それは自分には言えない言葉だと思いました。その方とのやり取りのお蔭で、改めて自分はマダマダだと本当に思えたし、少しだけ大人になれた気がしました。大人になっても成長したと思えたら大人になれたって言って良いんですね。本当に勉強になりました。
おからだ治療院では、鍼灸のこと、健康のことなど質問を受け付けています。今日も良い一日お過ごしください。
今日の東洋医学 肝気鬱結(かんきうっけつ)
肝気鬱結(かんきうっけつ)は、肝の気が滞り、正常な流れが妨げられる状態を指します。肝は感情やストレスに大きく関与しており、気の流れを調整する重要な役割を果たしています。肝気が鬱結すると、身体や精神にさまざまな不調が現れます。
この状態では、肝の気の滞りが生じるため、血液の循環や気の流れが悪化し、胸部や脇腹に圧迫感を感じることがあります。これは、肝が肝血を貯蔵し、全身に供給する役割を持っているため、気の流れが滞ることで血液の供給も影響を受けるからです。腹部の膨満感や消化不良も見られ、これは肝が脾の機能にも影響を与えるため、消化器系の働きが乱れることによって生じます。
また、肝気鬱結は精神的な側面にも影響を及ぼします。ストレスや不安が蓄積されると、肝の気がさらに滞り、イライラ感や抑うつ感を引き起こすことがあります。これは、肝が感情の調整に関わっているため、ストレスが肝の機能を阻害することで心のバランスが崩れるからです。
このように、肝気鬱結は身体的な不調だけでなく、精神的な健康にも影響を与えるため、早期の対処が重要です。生活習慣の見直しやストレス管理が、肝気の流れを改善し、全体的な健康を向上させる鍵となります。肝気の流れが整うことで、身体の機能が正常化し、精神的な安定も得られるでしょう。