おはようございます。おからだ治療院のシバクサです。本日も皆様の健康をサポートするためにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
確か、灰谷健次郎の本だったと思うのですが、子どもたちと大人が「やさしさ」とは何かについて話し合うシーンがありました。私の記憶が正しければ、そのシーンに結論とか答えのようなものはなかったと思います。児童文学にありがちな投げかけただけだったように記憶しています。「やさしさ」について考えたことはありますか?私自身、この人はやさしいなと思うことが度々ありますが、「やさしさ」について言語化しようとすると案外難しい。私は、「やさしさ」の形は言葉だったり行為だったり色々とありますが、その人の積み重ねた時間の中に、「やさしさ」の源流があるように思うのです。
最近よくあるSNSを使った強盗事件について、患者さんとお話したことがあります。その方(高齢女性)は家庭の温かさを知らなかったのではないかと指摘して、「一緒に笑って一緒に泣くのが家族だ」といった内容のことを仰いました。私はその言葉で温かい気持ちになれました。
私はやさしさのキーワードは共有なのではと考えます。この場合、家族とは時間を共有することだし、更に言うとその方は私にそのことを共有している。私自身その時の温かい気持ちを共有したくて書きました。
おからだ治療院では、鍼灸のこと、健康のことなど質問を受け付けています。今日も良い一日お過ごしください。
今日の自律神経について
気象変化と慢性痛の関係は、内耳、皮膚、自律神経系の観点から理解できます。気圧の変化は内耳の前庭にあるセンサーに影響を与え、痛覚過敏を引き起こすことがあります。特に、天気痛を感じる人は、健常者よりも気圧の変化に敏感で、少しの変動でも慢性痛が悪化することがあります。
また、気温が下がると、皮膚の温度受容体が敏感になり、痛みを強めることがあります。動物実験では、低温環境に置かれたラットで痛みが増すことが確認されています。これは、皮膚の冷感覚受容体が過敏になるためです。
さらに、気象変化は慢性痛患者にとってストレスとなり、自律神経系を過剰に活性化させることがあります。これにより交感神経が興奮し、痛みが悪化します。興味深いことに、天気痛を訴える人は、気圧の変化に対して副交感神経が優位に働く一方で、健常者は交感神経が優位になります。この違いが慢性痛の増悪に関与している可能性があります。これらの知見をもとに、新たな慢性痛治療法の開発が期待されています。