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20241118 冬将軍

おはようございます。おからだ治療院のシバクサです。本日も皆様の健康をサポートするためにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。

今日の札幌は寒いですね。毎年のことながら、この時期の寒さは体が慣れてないせいかとても寒く感じます。鍼灸院に来る方も寒いと仰いますし、風邪でキャンセルする方もチラホラ見受けられます。無理しないでください。私も気を付けます。

おからだ治療院では、鍼灸のこと、健康のことなど質問を受け付けています。今日も良い一日お過ごしください。

今日の自律神経について

恐怖刺激に対する交感神経活動の脳内メカニズムについて解説します。恐怖刺激を受けると、まず扁桃体が活性化し、その情報が視床下部や脳幹などの自律神経中枢に伝わり、交感神経反応が引き起こされます。

この過程には、前帯状皮質と前部島皮質という二つの大脳皮質領域が重要な役割を果たします。前帯状皮質は扁桃体からの恐怖情報を統合し、視床下部を介して交感神経系を活性化します。その結果、心拍数の増加、血圧の上昇、発汗などの生理的恐怖反応が生じます。一方、前部島皮質は前帯状皮質と強い機能的結合を示し、恐怖刺激の有無にかかわらず交感神経活動の変化に応じて活動します。

機能的MRI研究によって、扁桃体と前帯状皮質の結合は恐怖刺激時に強化され、その結合の強さは被験者の主観的な恐怖評価と正の相関関係があることがわかっています。つまり、強い恐怖を感じるほど、扁桃体と前帯状皮質の結合が強まります。しかし、扁桃体と前部島皮質の結合強度は主観的な恐怖度とは相関しないことも確認されています。

これらの知見から、恐怖刺激に対する交感神経反応には、扁桃体、前帯状皮質、前部島皮質が相互に機能的に結合しながら重要な役割を果たす脳内ネットワークが存在することが示唆されます。特に前帯状皮質は、主観的な恐怖評価に基づいて自律神経系の活動を調節し、前部島皮質は恐怖状態における身体情報を監視する役割を担うと考えられています。

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