
おはようございます。おからだ治療院のシバクサです。本日も皆様の健康をサポートするためにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
今日はちょっと真面目な話です。
治療院に来る方の大半は慢性疼痛です。なかなか症状が改善しないので、鍼灸院に来たという方が多いと思います。これについては、「生物心理社会モデル」に基づいて回復のサポートを行うことが現在のセオリーだと私は理解しています。
「生物心理社会モデル」という言葉が何を意味しているのか、理解するのが難しいと感じる方も多いと思います。生物は「体」のこと、心理は「心」のこと、社会は「生活環境」という言葉に置き換えていいと思います。「モデル」とは、物事を理解するための「枠組み」や「視点」と考えていいと思います。生物心理社会モデルとは何かを簡単に言うと、「健康や痛みを理解するためには、体と心と生活環境の3つの側面を総合的に考える必要がある」という考え方です。慢性痛は、体・心・生活環境が相互に関係し合っていると考えるのが、このモデルの特徴です。
従来の考え方では、「病気が治れば痛みも自然に消える」とされていました。しかし最近では、病気そのものが治ったとしても、心の疲れや生活環境のストレスが痛みを引き起こしたり、長引かせたりすることが分かってきました。そのため、体だけでなく心や生活環境にも目を向けて、総合的にケアすることが大切だとされています。
生活環境の例としては、常に姿勢が悪いことや、ストレスが蓄積していることが挙げられます。ストレスが痛みにどの程度影響するのか疑問に思う方もいるかもしれませんが、実際にストレスは痛みを強く感じさせる要因として重要だとされています。
我慢することも人生において必要な場面はありますが、それが全てではありません。特に慢性疼痛の場合、無理な我慢は逆効果になることもあります。大切なのは、自分自身の心と体の声を聞き、適切な対応を取ることです。
鍼灸について科学的な研究発表は世界的にあります。痛みに対して、リラックス効果について、睡眠についてなどなど。それらは体、心、生活環境に対応していると言えるかと思います。鍼灸は色んなところにちょっとずつ効果があるとは日々感じるところです。しかし、私は一番大事なのは「お話を聞くこと」なのではないかと考えています。お話を聞くこと自体が治療の一環だと考えています。対話を通じて一人ひとりに丁寧に対応したいと考えています。どうぞお気軽にご相談ください。
慢性疼痛とは一朝一夕で解決するものではありませんが、焦らずに改善していくことがとても大事だと考えます。一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします。
おからだ治療院では、鍼灸のこと、健康のことなど質問を受け付けています。今日も良い一日お過ごしください。
今日のコラム
東洋医学では、「気」は体を支える大切なエネルギーです。気は体の働きを助け、体温を保つ役割があります。特に「衛気」という気は、外からの悪い影響を防ぐために働きます。衛気は皮膚を守り、侵入した悪いものと戦って排除します。
気は免疫力とも関係があり、気が足りないと免疫力が下がってしまいます。また、ストレスや疲れが気のバランスを崩すことがあります。衛気がしっかり働くことで、病気になりにくくなります。
健康を保つためには、気のバランスを大事にすることが大切です。栄養のある食事や運動、ストレスを減らすことを心がけることで、気の流れを良くし、免疫力を高めることができます。こうすることで、健康を維持しやすくなります。
