メニュー

20250309 懐かしいマンガ

おからだ治療院のシバクサです。本日も皆様の健康をサポートするためにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。

随分と前の話ですが、私は稲中卓球部というマンガが好きで愛読していました。それは中学校の卓球部が舞台で、優等生とは真逆な生徒の話でギャグマンガです。ハッキリ言ってヒドイです。今ならダメな表現もあったと記憶しています。もう三十年も前の話なのでうろ覚えですが、お前の前世は羊飼いにムカついていた羊だと言われて、最終的に全く関係ない羊飼いをいきなり殴っちゃったりします。祖にして野であり卑でありトンデモナイ内容なのですが、当時の私の心にジャストミートだったので、買い集めて繰り返し読んでいました。不思議なもので(当たり前の話ですが)大人になると流石にこれはヒドイなと感じるようになってしまって、読まなくなりました。そんな稲中卓球部ですが、先日急に思い出すことがありました。何を思い出したかというと、そんな優等生と真逆な彼らが「ダメ人間共同体」を名乗っていたことです。確か旗まで作っていました。「ダメ人間共同体」がどんな活動をしたいたのか覚えていませんが、どうせヒドイことだったに決まっています。そんな「ダメ人間共同体」ですが、大人になって振り返るとダメでも別にいいんだよなと思うようになりました。全く無関係な羊飼いを殴ってしまうのはもちろん犯罪なのですが、ダメな人間、ダメな自分を受け入れる過程にお笑いというものがあるように私は思っています。
先日、私が勤めていた日本郵政がSNSにアップした動画が物議になり削除されました。気になったのでネットでわざわざ探して見てみました。すっぴんの顔を見られてたくない一人暮らしの女性と郵便配達員の話です。さっさと荷物を受け取って受取票にサインをすればいいだけなのですが、顔を見られたくないのでドアを少しだけ開けて長いことゴチャゴチャを続けるそんなコント動画です。絶対に顔を見ない条件で荷物の受け取りは成功するのですが、最終的に受取票のどこにサインをするのか分からなくて配達員に質問して、ここですよと配達員が振り向いて説明すると、「顔を見ないでって言ったのに」とブチ切れてしまう。そんなお話です。正直そんなに面白くはありませんでした。動画の削除については、色んな見方があると思います。日本郵政はこんな動画を作るなんて変わったなとも思うし、こんな動画をアップしたらそりゃもめるだろうことも分からないなんて古いままだなとも思います。削除するくらいならアップすんなとも思うし、一部上場企業のSNSにふさわしくないので削除していいなとも思いました。削除するべきかどうかと別の部分で、(こう言ってはなんですが)たかがお笑いを拒絶する社会は排他的で怖いなと思いました。炎上に対して過度に対応するのは企業として当然なのですが、それより民衆や大衆の攻撃力というのが私にはとても怖いものに思えました。日本郵政をかばっているわけではなく、あれがダメこれがダメとうるさい社会が私には息苦しいです。
最近、自己肯定感という言葉をよく聞きます。私にとって自己肯定とは「自分はダメな奴じゃない」と思うことではなく「ダメな自分でもいいのだ」と受け入れることだと思っています。その過程の一つに笑いがあると思っています。私は、そういうやさしさがとても大事な事だと考えます。今回の日本郵政の動画をアップした人も削除させてしまう人も「ダメなのは自分じゃない、お前だ」と言っているように思うのです。自己肯定感が低くなるのはそういうところなんじゃないか、私はそんな風に思っています。

おからだ治療院では、鍼灸のこと、健康のことなど質問を受け付けています。今日も良い一日お過ごしください。

今日のコラム

睡眠不足は、脳に大きな影響を与え、集中力や記憶力、感情のコントロールが難しくなります。特に、注意を保つための脳の部分がうまく働かなくなり、集中できなくなります。また、感情を調整する部分が過剰に働き、イライラや不安を感じやすくなります。記憶に関しても、重要な部分がうまく働かず、新しい情報を覚えにくくなります。睡眠不足は、うつ病や不安障害のリスクも高めます。短い睡眠不足はすぐに影響が出ますが、長期間の睡眠不足はもっと大きな問題を引き起こします。年齢や性別、遺伝によっても影響は異なります。質の良い睡眠をとることが、健康な脳を保つためにとても大切です。

目次