20240416 インターロイキン2
体内の特定の細胞、特に未分化なT細胞や1型ヘルパーT細胞が産生するサイトカイン、インターロイキン-2 (IL-2)は、免疫系の活性化に深く関与しています。これらの細胞は、免疫系の中心的な役割を果たすT細胞、B細胞、マクロファージなどに対して、IL-2を通じてシグナル伝達を行います。このプロセスは、T細胞やB細胞の増殖、活性化、抗体産生の促進、マクロファージの活性化など、免疫系の様々な機能に影響を与えます。
さらに、IL-2は医薬品の開発にも重要な役割を果たしています。免疫抑制剤に用いられ、T細胞におけるIL-2産生を抑制する働きを持ち、臓器移植後の拒絶反応を抑制するために使用されることがあります。
IL-2は免疫応答において不可欠な要素です。その他、血中濃度を測定することで非ホジキンリンパ腫や成人T細胞性白血病の治療効果の判定に使われることもあるそうです。