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20240420 インターロイキン6と炎症

リウマチは、関節の炎症や損傷を引き起こす自己免疫疾患で、その中心には「インターロイキン6(IL-6)」という物質が存在します。このIL-6は、関節内の免疫細胞を刺激し、炎症反応を活性化させる役割を果たします。結果として、関節の腫れや痛みが生じ、リウマチ患者の日常生活に影響を及ぼします。

リウマチの病態では、関節内で免疫細胞が過剰に活性化され、関節軟骨や骨を攻撃する炎症が起こります。この炎症反応を促進するのがIL-6で、関節の状態を悪化させ関節の腫れや痛みを引き起こすことが知られています。

このような状況を改善するために、リウマチ治療においてはIL-6を抑制する薬が使用されます。これらの薬は、IL-6の働きをブロックすることで関節の炎症を抑制し、関節の痛みや腫れを緩和します。また、IL-6の抑制により関節の損傷や進行を防ぐことも期待されます。

つまり、IL-6はリウマチにおける炎症の進行を促進する重要な因子であり、その抑制は症状の緩和や疾患の進行の遅延につながることが期待されます。リウマチ患者のQOL(生活の質)向上のためにも、IL-6の役割とその抑制方法についての理解は非常に重要です。

一般的にはストレスが増加すると免疫機能が低下し、炎症が慢性化する傾向があります。これにより、IL-6の分泌が増加し、さまざまな炎症性疾患や自己免疫疾患のリスクが高まる可能性があります。鍼灸は自律神経を整える効果があるため、ストレスによるIL-6の分泌が増加を抑制する効果が期待出来ると考えています。

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