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突発性難聴とは
- 突発性難聴は明らかな原因がないにもかかわらず、ある日(ある時)突然耳が聞こえなくなる病気です。
- 30~60代に多く男女差はありません。
- 原因として有力なのはウイルス感染や耳への血流障害、疲労等が言われています。いずれにせよ原因は1つではなく様々な要因が組み合わさったものと考えられてます。
- 突発性難聴は1/3が完治し1/3が回復しても難聴が残り1/3は治らないと言われています。
- 発症して約1カ月で聴力が固定されるため、早期発見と早期治療がとても大事です。急に聞こえにくくなったと思ったら早めの受診がお勧めです。
- ある日突然、片側の耳が聞こえなくなります。症状の発生と前後して耳鳴りや耳のつまり感、めまい、吐き気を伴うことがあります。特に耳鳴りを伴うことが多いです。
- 突発性難聴は手足の麻痺や意識障害などの神経症状は見られません。
- 突然聞こえなくなることから、患者さんは症状が出始めたときのことを覚えていることが多いです。気がついたら少しずつ聞こえが悪くなったという場合は突発性難聴ではありません。
- 突発性難聴は再発しない特徴があります。難聴が再発した場合は別の疾患(メニエール病、超神経鞘腫、心因性難聴)の可能性があります。
突発性難聴になったら
- 患者さんは発症前に肉体的精神的なストレスを感じていることが多いです。治療法で大切なことは安静にすることとストレスを軽減することが何より重要です。
- 突発性難聴は原因がハッキリしてないため、有効な治療法が明らかではありません。副腎皮質ステロイド、血管拡張薬、抗凝固薬、代謝改善薬、ビタミン製剤などを組み合わせるのが一般的です。