腸腰筋
大腰筋
- 起始 (浅頭)Th12~L5の椎体側面と椎間円板の側面(深頭)L1~5の肋骨突起
- 停止小転子
- 神経支配大腿神経(L1~4)
- 作用 股関節の屈曲
腸骨筋
- 起始 腸骨窩
- 停止 小転子
- 神経支配 大腿神経(L1~4)
- 作用 股関節の屈曲
その他
大腰筋と腸骨筋は小転子に停止する手前で互いの筋繊維を交叉する
目次
はじめに
- 腸腰筋は、大腰筋、腸骨筋、小腰筋の3つの筋肉で構成されている。
- 大腰筋は胸椎から腰椎の横突起(T12~L5)に起始し、腸骨筋は腸骨窩に起始する。
- 腸腰筋は股関節の屈曲と外旋を主な作用とし、骨盤の前傾を助ける。
- 腸腰筋は股関節のインナーマッスルの一部で、後腹膜レベルの後方に位置する。
- 腸腰筋は歩行やランニングの際に重要な役割を果たし、姿勢の維持にも寄与する。
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解剖学的構造
- 腸腰筋は大腰筋、腸骨筋、小腰筋から成る。
- 大腰筋は胸椎から腰椎にかけて起始し、腸骨筋は腸骨窩に起始する。
- 腸腰筋は大腿骨の小転子に停止する。
- 腸腰筋は股関節のインナーマッスルとして、後腹膜の後方に位置する。
- 腸腰筋は筋膜によって他の内臓や筋領域と関連付けられている。
機能と役割
- 腸腰筋は股関節の屈曲と外旋を主な作用とする。
- 骨盤の前傾を助け、姿勢の維持に寄与する。
- 歩行やランニングの際に重要な役割を果たす。
- 腸腰筋は体幹と下肢をつなぐ唯一の筋肉である。
- 腸腰筋は股関節の強度と完全性の維持に重要である。
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臨床的意義
- 腸腰筋の損傷は股関節の痛みと可動性制限を引き起こす可能性がある。
- 腸腰筋は腰痛や股関節障害と直接関係する。
- 腸腰筋の過緊張は末梢神経や内臓機能に影響を与える。
- 腸腰筋の評価にはトーマステストが用いられる。
- 腸腰筋の障害は歩行困難を引き起こすことがある。
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関連疾患
- 腸腰筋腱症は股関節の屈曲による慢性的な退行性変化をもたらす。
- 腸腰筋腱のインピンジメントは人工骨頭の動きが腱を押しつけることで発生する。
- 腸腰筋滑液包炎は滑液包の容積が拡大し、運動時に痛みを生じる。
- 腸腰筋の過使用は股関節前部痛を引き起こす可能性がある。
- 腸腰筋は大腿神経を圧迫し、膝痛の原因となることがある。
まとめ
腸腰筋は健康において極めて重要な役割を果たしています。大腰筋と腸骨筋から構成されるこの筋肉は、股関節の屈曲を助け、日常生活の動作を支えています。腸腰筋が弱くなると、腰痛や姿勢の悪化を引き起こす可能性があります。また、腸腰筋は呼吸にも影響を与え、緊張すると横隔膜の動きが制限されるため、深い呼吸が難しくなります。これによりストレスが増し、疲労感が強まることがあります。さらに、腸腰筋と自律神経系は密接に関係しており、緊張が続くとホルモンバランスが乱れ、免疫力低下や睡眠障害を招くことがあります。腸腰筋をリラックスさせることで、これらの問題を緩和し、心身のリラクゼーションを促進できます。腸腰筋を意識的にケアすることで、身体の柔軟性を高め、全体的な健康をサポートすることが可能です。