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CD4

CD4は、私たちの免疫系における重要な役割を果たすタンパク質です。主にヘルパーT細胞と呼ばれる免疫細胞の表面に存在し、体を病原体から守るための指揮役のような役割を担っています。

CD4受容体は病原体の情報を受け取ります。体内に侵入した病原体(ウイルスや細菌など)から取り出された情報(抗原)を、ヘルパーT細胞の表面にあるCD4に示します。このとき、CD4が抗原を提示している細胞(抗原提示細胞)の特定の部分(MHCクラスII分子)にくっつくことで、ヘルパーT細胞は「敵」の情報をしっかりと受け取ることができます。

この情報を受け取ったヘルパーT細胞は、体の免疫系を活動させて病原体と戦うよう指令を出します。つまり、CD4は、体を守るための重要な情報を受け取り、免疫系の活動を助けるためのキーとなる存在です。

CD4は、免疫系の正常な働きに不可欠であり、体の防御システムにおける重要な部品の一つです。

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