自分自身の整理のためもあり、色々と用語をまとめてサイトにアップしています。ほとんどが教科書やネットに書いてることです。みんなが知っている当たり前のことばかりなのですが、まとめたサイトってないので作ってます。自分が患者さんだったら知りたいことという視点で作ってるので見やすいと思っています。恐らくみんながそういう考えで作って結局作った本人だけが満足するサイト(ノート)なるのだと思いますが、少しでも社会貢献できたらと思っています。もっとこうしなさいというご要望等あれば、連絡お待ちしています。
今日のコラム 痛みについて
痛みは、身体の組織損傷を知らせる重要な生理的防御機構であり、危険を回避するために不可欠です。痛みの伝達には、末梢から中枢への上行路と、上位中枢からの信号で調節される下行路の2つの経路が関与しています。末梢の侵害受容器で受け取った痛覚刺激は電気信号に変換され、脊髄後角に伝達されます。その後、脊髄-視床路や脊髄-橋-腕傍核-扁桃体路を経て、体性感覚野や島皮質、前帯状回などに信号が送られます。
下行路は、上位中枢からの信号によって痛みの伝達を抑制します。中脳水道周囲灰白質(PAG)や延髄吻側腹内側部(RVM)、青斑核などが関与し、セロトニンやノルアドレナリン、オピオイドを介して脊髄後角の神経活動を抑制します。
慢性疼痛は3か月以上続く痛みで、急性疼痛とは異なるメカニズムで生じます。損傷が治癒した後も痛みが持続し、中枢性感作が生じることで、脊髄や脳が過敏になります。慢性疼痛の治療には薬物療法、理学療法、心理療法があり、神経炎症の抑制も重要です。神経炎症はグリア細胞の活性化を伴い、炎症性サイトカインが放出され、神経細胞の興奮性を高めます。これらのメカニズムの理解は、効果的な治療法の開発に寄与します。
非特異的腰痛はなぜ慢性化しやすいのか?|おからだ治療院
非特異的腰痛はなぜ慢性化しやすいのか?~痛みの神経解剖学の知見より推定される新たな仮説~ J-STAGE www.jstage.jst.go.jp 序論 非特異的腰痛とは、器質的な原因が明ら…