大胸筋
①大胸筋
起始
- 鎖骨部: 鎖骨の内側半分
- 胸肋部: 胸骨と第2-6肋軟骨
- 腹部: 腹直筋鞘の前葉
停止 上腕骨の大結節稜(前面)
作用
- 上腕の内転と内旋(筋全体)
- 上腕の前方挙上 (鎖骨部と胸肋部)
- 上肢帯が固定されていれば呼吸の補助 (吸息)
神経支配 内側・外側胸筋神経 (C5-T1)
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大胸筋とは
- 大胸筋は、鎖骨部、胸肋部、腹部の3つの部位から構成されており、それぞれ異なる起始部を持ちます。
- 鎖骨部は鎖骨の内側1/2から始まり、胸肋部は胸骨および第2~7肋軟骨の前面から始まります。
- 腹部は腹直筋鞘前葉から始まり、全ての部位が上腕骨の大結節稜に停止します。
- 大胸筋の主な作用は、肩関節の屈曲、水平内転、内旋であり、日常生活やスポーツ動作において重要な役割を果たします。
- 大胸筋は、肩関節の動きに関与し、特に内転、内旋、水平内転、屈曲の動作をサポートします。
大胸筋の構造
- 大胸筋は、鎖骨部、胸肋部、腹部の3つの部位から構成されています。
- 鎖骨部は鎖骨の内側1/2から始まり、上腕骨の大結節稜に停止します。
- 胸肋部は胸骨および第2~7肋軟骨の前面から始まります。
- 腹部は腹直筋鞘前葉から始まり、上腕骨の大結節稜に停止します。
- 大胸筋は、胸部表層の扇状の大きな筋肉であり、筋膜はその起始の違いにより3層に分けられます。
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大胸筋の機能
- 大胸筋は肩関節の屈曲、水平内転、内旋に作用します。
- 鎖骨部は肩関節の屈曲、水平屈曲に関与します。
- 胸肋部および腹部は内転、水平屈曲、内旋に関与します。
- 日常生活では、手をついて上半身を固定する動作や、大きな物を胸の前で抱える動作に関与します。
- スポーツでは、野球のバッティングやピッチング、柔道の投げ技、体操競技のつり輪や鉄棒での動作に関与します。
大胸筋のストレッチ
- 大胸筋のストレッチは、鎖骨部、胸肋部、腹部の順に行います。
- 鎖骨部のストレッチでは、肩の外転角度を45〜60°に設定し、手のひらを天井に向けます。
- 胸肋部のストレッチでは、肩の外転角度を100°に設定し、体幹の左回旋をプラスすると効果的です。
- 腹部のストレッチでは、肩関節の外転角度を130°に設定し、膝を伸ばしておくとさらに効果的です。
- ストレッチの際には、対側上肢も同じ肢位または手のひらを天井に向けておくことが重要です。
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大胸筋の臨床的意義
- 大胸筋の硬さは、歩行障害に直結することがあります。
- 大胸筋が固くなると、上腕骨は内旋し、体幹は前傾位となります。
- 片マヒ患者においては、マヒ側股関節の伸展が問題となり、歩様改善の妨げになることがあります。
- 健側上肢を外旋、肩甲骨を内転させることで、対側下肢の股関節伸展を促すことができます。
- 臨床現場では、大胸筋の硬さを評価し、適切なストレッチやトレーニングを行うことが重要です。
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まとめ
大胸筋は健康とフィットネスにおいて重要な役割を果たしています。まず、姿勢の改善に大きく寄与します。現代のデスクワークやスマートフォンの使用は姿勢を悪化させがちですが、大胸筋を鍛えることで肩が後ろに引かれ、正しい姿勢を保つことができます。これにより、背中や腰の痛みを防ぎ、自信を持った印象を与えることができます。
さらに、大胸筋は呼吸のサポートにも役立ちます。肋骨と連動して胸郭を広げる動きを助けることで、呼吸が深くなり、酸素の効率的な取り入れが可能になります。特に運動時には持久力の向上に寄与し、日常生活でもリラックス効果をもたらします。ストレスの軽減にもつながり、全体的な健康をサポートします。
また、大胸筋を鍛えることは肩こりの軽減にもつながります。肩や首の筋肉バランスが改善され、血流が良くなることで肩こりが和らぎます。柔軟性が向上するため、日常生活の快適さが増し、痛みの軽減が期待できます。
さらに、年齢とともに自然に低下する筋力を防ぐために、大胸筋を含む上半身の筋肉を鍛えることが重要です。これにより、筋肉量を維持し、転倒のリスクを減少させ、骨密度の低下も防ぎます。筋力トレーニングは代謝を活性化し、体脂肪の増加を抑える効果もあります。プッシュアップやベンチプレス、ダンベルフライなどのエクササイズを取り入れることで、初心者から上級者まで効果的に大胸筋を鍛えることができます。
このように、大胸筋をしっかりとケアし、トレーニングとストレッチを組み合わせることで、健康的で充実した生活を実現しましょう。身体的な健康と精神的な安定を両立させることが可能です。