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医師への伝え方について

医師は問診を通じて、緊急の状態や重大な疾患の可能性を探ります。自分の情報を適切に伝えることで、早期診断と適切な治療が可能になります。お薬手帳や健康情報の保管にも注意し、信頼関係を築いて治療目標を共有しましょう。

症状の正確な場所と性質を伝えましょう。
症状が発生している体の具体的な場所を指示してください。例えば、「右膝の内側でジンジンとした痛みがあります」といった具体的な表現が有効です。

症状の辛さと困り具合を伝えましょう。
症状が日常生活や仕事にどのような影響を及ぼしているかを具体的に説明してください。以前に経験した症状と比較して、辛さを表現すること有効です。痛みの程度を10段階の中でどのくらいなどと説明してみてください。

症状の発生時ときっかけを伝えましょう。
症状が始まった時期や状況、きっかけを具体的に説明してください。例えば、「先週の水曜日から、朝起きたときに膝が痛くなるようになりました」といった具体的な情報が重要です。

症状の変化と悪化または軽減のきっかけを伝えましょう。
症状が時間とともにどのように変化しているかを具体的に説明してください。痛みが増したり減ったりするタイミングやきっかけも伝えてください。医師はこれらの情報をもとに診断を進めていきます。

医師はお話を聞きながら、患者さんの症状が緊急の状態であるかどうか、重大な疾患の可能性があるかどうかを判断します。問診時には、血圧、脈拍、体温、意識、食欲、便通、睡眠、体重の変化などを詳しく聞き取ります。さらに、年齢、性別、職業、家族構成、喫煙・飲酒、アレルギー、服薬状況、既往歴、家族の病気など、患者さんのさまざまな情報から、可能性のある病気のリストを頭の中で絞り込んでいきます。

患者さんの健康状態に関する情報は、お薬手帳、健診結果、最近の血液検査の結果、入院中に受けた検査結果、紹介状のコピー、退院サマリーなどに豊富に含まれているので、これらは大切に保管しておいてください。

問診は医師にとって非常に重要です。80%の病気は問診だけで診断がつくと言われており、患者さんから聞き取った情報によって診断だけではなく、必要な検査の種類や量が変わります。

患者さんと医師の信頼関係は、適切な治療目標を設定する上で非常に重要です。医師に対して質問や希望を伝えることは、不満を解消し、すれ違いを防ぐためにも大切です。

心配なことは遠慮せずに伝えてください。症状が軽くても、重大な病気を心配して受診することは決して珍しくありません。病名や回復の見込み、飲んでいるお薬のことなど、知りたいことがあれば積極的に質問してください。

また、具体的な希望があれば、それを医師に伝えてください。例えば、特定の検査を受けたい、飲みやすい薬に変更したいなど。医師と患者さんで話し合いながら、保健医療サービスの範囲内で希望に沿った対応をしていきましょう。

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