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棘上筋

②棘上筋

  • 起始: 肩甲棘の棘上窩内側2/3と肩甲棘上面
  • 停止: 上腕骨大結節上面と肩甲上腕関節の関節包
  • 作用: 肩関節の外転(特に動き始め〜15度)
  • 神経支配: 肩甲上神経(C5〜C6)

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棘上筋は、肩甲骨の棘上窩の内側2/3から上腕骨の大結節上面に至る筋肉で、肩甲上腕関節の下方の固定性と上腕骨の「転がり」「滑り」を担当します。この筋肉は、肩甲骨を内側に引くことで、背中の筋肉と協力して肩甲骨を安定させることができます。また、棘上筋は、肩峰や烏口肩峰靭帯などの解剖学的にストレスを受けやすい筋でもあります。そのため、インピンジメント症候群を代表とするような結髪や結帯動作に伴う痛みを伴うことが多くあります。この炎症を一般的にインピンジメント症候群と呼びます¹。肩甲上腕関節は他の関節に比べ、靭帯などの軟部組織が少ないため、この回旋筋腱板の役割が非常に重要になります。例えば、脳卒中患者の下方亜脱臼は、この「棘上筋」を含めた筋力の弱化が一説と考えれます。

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