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20240611 他人事じゃない

小林製薬の紅麹サプリについての特集番組を見ました。番組の内容は今回浮き彫りになったサプリ業界や法律の問題点についてでした。今回の騒動はサプリの製造過程で本来は無いはずのアオカビが紛れ込んだことによって起きたというのが現在の答えなのだそうです。何故、このようなことが起きたかについてですが、サプリは薬ではなく食品に該当するため、薬に比べて法律がゆるいことが理由に考えられているそうです。具体的にいうとアピールしている成分が実際に含まれているかは調べるけれど、含まれるべきじゃない成分(今回で言うとアオカビ由来の問題成分)が含まれていないかどうかは調べなくてもいい(正確には罰則がないだったと記憶しています)そうです。その他、今回小林製薬は問題を指摘されてから公表するまで数カ月かかったのだが、それに対する罰則もないそうです。新商品の開発を活発にするために法律を改正したためと番組では放送していました。
広告のあり方も指摘されていました。どこまで法律で許されているのか分かりませんが、薬じゃないのに効くように広告を打つのはダメなのだそうです。
みなさんはサプリを摂るときに効果を期待しますか?私はあまり期待していません(あくまで、個人の意見です)。ただ、中には摂りすぎると危険な成分だったり、海外では注意されている物質もサプリにはあるそうです。以上をまとめると、本来の成分以外の成分(今回は有毒成分)が含まれていることもあるし、本来の成分が海外で注意されている成分なこともあるし、その成分が効果がないのに効果があるような広告を打たれていることもある。最後は消費者の判断です。そういった内容だったと理解しています。消費者としてもちろん注意しないといけないと思うと同時に、医療従事者として戒めにしないといけないと思いました。自分にとって都合のいい話ばかりを追いかけていては患者さんをミスリードすることになってしまうと改めて思いました。

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