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20240403 過去と再生

おはようございます。おからだ治療院のシバクサです。本日も皆様の健康をサポートするためにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。

他人のブログを見て共感することはありますか?私はほとんどないのですが(そもそもブログを見てない)、ちょっとおもしろいブログがありました。内容は弟が結婚したときの話で、その人は仕事が忙しくて忙しくて結婚どころじゃない風で、弟の結婚式を見て、自分がいる世界と全く別だったとのこと。それが良いとか悪いとかじゃなく、ただただ自分と近い存在が遠くの世界に住んでいる現実を前にして、どこでこうも二人の人生が離れたのかと過去を振り返っていました。
ところで過去を振り返るって無駄の極みに定義づけする人も多いと思います。例えば「過去は変えられない、未来は変えられる」とかその類です。私は気持ちの切り替えが超ド下手な人間で(実際それで相当損しています。得することなんかないです)そのようなポジティブワードは中々受け入れられないけれど、理解はしています。
今、勉強中の自由エネルギー原理ですが、そんな私のためにあるような理論です。過去の経験から内部モデルと呼ばれる脳の神経回路が形成されて、それを元に社会を見ている。過去は脳に刻まれているとのこと。新たに経験することで内部モデルが更新されるそうです。それが、脳の神経のつながりレベルで起こっている。それが一番エネルギーの効率がいいとのこと。
元々は熱力学の考え方を脳神経に応用させたらしく、数学と解剖生理学の両方を復習しなおさなくてならず、特に数学の復習に難儀してます。また報告します。

おからだ治療院では、鍼灸のこと、健康のことなど質問を受け付けています。今日も良い一日お過ごしください。

今日のコラム 痛みについて

慢性痛は、3ヶ月以上続く痛みであり、感覚、情動、心理社会的要因が複雑に絡み合って悪循環を形成します。この悪循環は、痛みの感覚とそれに対する心理的反応が互いに影響し合い、痛みを悪化させる要因となります。

まず、痛みが発生すると、それに対する恐怖心が生まれます。この恐怖心は回避行動を引き起こし、患者の活動が減少します。活動を控えることで筋力や柔軟性が低下し、身体機能が損なわれる結果、痛みがさらに増すという悪循環が形成されます。また、慢性痛によって日常生活が制限されることで、うつや不安といった心理社会的問題も生じ、これがまた痛みを悪化させる要因となります。

このような状況に対処するためには、運動療法を通じて自然な鎮痛作用を活用し、痛みや関連症状の改善を図ることが重要です。また、認知行動療法を用いて痛みに対する恐怖や不安を軽減し、自己効力感を高めることも効果的です。さらに、心理社会的支援を通じて生活環境や精神的問題に介入することが求められます。これらのアプローチを組み合わせた包括的リハビリテーションは、慢性痛の悪循環を断ち切り、身体的・心理的・社会的な問題に対応することで、患者の生活の質(QOL)の向上に寄与します。

このように、慢性痛は痛みと心理的要因が複雑に絡み合った状態であり、多角的な視点からのアプローチが不可欠です。

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