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おはようございます。おからだ治療院のシバクサです。本日も皆様の健康をサポートするためにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
私がブログを書く理由は言葉が大事だと思うからです。
実際に患者さんと対応するとき、私は鍼灸師(医療従事者)である以前に責任ある人間でいたいです。だから、相手との対話はとても大事です。自己紹介もそうだし、鍼に対する考え方もですが、いくら伝えることが大事だとしても貴重な時間を奪うのは出来ないので、こうして自分の言葉をブログ化しています。体表に鍼をすることだけが仕事じゃないと思っています。
今日の卓上四季を見てて興味深い文章が載っていました。
1995年に書かれた提言なのです。内容は「世界有数の経済大国になった日本はこれから豊かさと得を兼ね備えるべきだ。」として「野菜を懸命に育てて四季の微妙な変化をとらえ、人間に役立つものを大切にする」日本の農法を例に緑豊かな国づくりを唱えたものだったそうです。素晴らしい文章だと思います。けれど、残念なのはそれを唱えた経済学者は、最近職業差別的な発言で辞意を表明した静岡県知事だそうです。
本人は文章の切り取り方だといってるそうですが、やっぱり失礼だったと思います。辞意は妥当な判断だったかと思っています。私自身、きれいごとを並べるだけなんてことが無いように戒めにします。言葉は大事だと再認識しました。
おからだ治療院では、鍼灸のこと、健康のことなど質問を受け付けています。今日も良い一日お過ごしください。
今日のコラム 痛みについて
慢性痛は、3ヶ月以上続く痛みであり、感覚的、情動的、心理社会的な要因が複雑に絡み合っています。この痛みは、侵害受容器が有害な刺激に反応して神経活動を引き起こし、脳に伝わることで感じられます。しかし、慢性痛の場合、神経系が過敏になり、痛み刺激がなくても痛みを感じることがあります。
痛みを感じると、恐怖心が生まれ、これが回避行動を引き起こします。活動を控えることで筋力や柔軟性が低下し、身体機能が悪化し、さらに痛みが増すという悪循環が形成されます。また、痛みが日常生活や社会参加に影響を与え、うつや不安を引き起こすこともあります。これらの心理的要因は痛みの感受性を高め、回避行動を助長します。
治療には、身体的な側面だけでなく、心理的な側面にも着目した包括的なアプローチが重要です。具体的には、運動療法を通じて内因性の鎮痛機序を活用し、痛みや関連症状の改善を図ります。また、認知行動療法を用いて痛みに対する恐怖心や破局的な考えを改善し、自己効力感を高めることを目指します。さらに、心理社会的支援も重要で、患者の生活環境への配慮や、うつや不安、ストレスへの介入が求められます。
これらのアプローチを組み合わせた包括的リハビリテーションが、慢性痛の悪循環を断ち切り、患者の生活の質(QOL)を向上させることに寄与します。慢性痛は、痛みの感覚、情動、行動、心理社会的な側面が絡み合っており、多角的な視点からのアプローチが不可欠です。
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