目次
良性発作性頭位めまい症とは
- 良性頭位めまい症とは頭を動かしたときや頭を一定の向きにしたときに視界が回たり揺れたりといった強いめまいが起きます。強い吐き気や嘔吐を伴う病気です。人によっては不安に感じることもありますが、症状自体は危険なものではありません。
- 耳の奥にある内耳と呼ばれる部位はバランスを司る前庭・三半規管と、聴力を司る蝸牛で構成されます。良性頭位めまい症は三半規管に耳石と呼ばれるカルシウムの結晶が元々の場所からはがれて迷い込むことで発症します。
- 耳石がはがれる理由は頭部の強い振動やカルシウムの代謝異常、骨粗しょう症などが挙げられます。
- 聞こえを司る蝸牛に障害が出ないため、難聴や耳鳴りといった症状はありません。脳神経や脳にも障害がでないため頭痛や感覚異常などの神経症状はありません。
治療法と予防法について
- 自然と良くなっていくことがほとんどです。耳鼻咽喉科では眼振検査を行うことでいくつかのタイプに分類してそのタイプに合わせた体操をすることで耳石を元に戻す指導をします。
- 良性発作性頭位めまい症は耳石がはがれることが原因です。はがれる原因としては頭部の打撲やウイルス感染、骨粗しょう症、運動不足、長い間同じ姿勢で横向きになることなどが挙げられます。
- その他メニエール病や突発性難聴に伴って良性発作性頭位めまい症が発症することがあります。