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おからだ治療院

9時~12時
13時~20時
(要予約)
定休日 木・日・祝日

20251013 民藝

おからだ治療院のシバクサです。

おからだ治療院は、札幌市豊平区平岸にある地域密着型の鍼灸整体院です。初めてご来院いただく方にも安心していただけるよう、丁寧な対応を心掛けております。清潔で落ち着いた雰囲気の院内で、リラックスしながら施術をうけてください。

日々の治療や学びを通じて感じたことや、健康に関する役立つ情報、趣味の話なども交えながら、ブログを書いていきます。読んでくださる方に笑顔や元気をお届けできるよう、書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

以前、私は陶器の器に全く興味がありませんでした。プラスチックや紙コップ、紙皿でも、食べ物を盛る機能さえあれば十分だと考えていました。器は壊れやすいものでしかなく、特別な価値を感じていませんでした。

しかし、ある時、テレビで韓国の白い陶磁器が紹介されているのを見ました。その器は左右対称ではなく、その不完全さが「美の極み」と評価されていると紹介されていました。最初はピンと来ませんでしたが、後日お店で売られている均一で左右対称な食器を見たとき、どこか冷たく物足りない印象を受けました。テレビで言っていたことはこういうことかと、陶器に興味を持ち始めました。

そんな理由もあって録画したのがNHKの『美の壺』という番組です。「民藝」をテーマにしていました。民藝(民芸)とは「民衆的工芸」の略なのだそうです。約100年前に、日常で使う普通の器にも優れた美しさがあると評価され、名付けられた言葉なんだそうです。番組では民芸を多角的に掘り下げていて、とても興味深かったです。

特に印象的だったのは、陶芸職人のコメントでした。職人さんは「何年もかけて技術を磨き、それをさらに10年かけて忘れることで、本当の技術が生まれる」と語っていました。何年も勉強して技術を習得するのは想像できた話でしたが、それを「忘れる」ことで個性や感情が排除されて本物になると言った内容でした。いくら機械的になっても人間が作る以上、温かみが残るという考えのようです。忘れることで技術が本物になるというは意外でした。

また、番組には民芸に興味を持つ僧侶も登場しました。この方は職人ではなく、仏教の修行僧で、日常生活の全て(掃除や料理も含めて)が修行だと語っていました。民芸の職人が淡々と仕事をする姿勢と、修行僧が日々の修行を淡々と続ける姿勢には共通点があり、親和性が高いとのことでした。この僧侶は「淡々とこなす」と表現していました。淡々とやる、これは難しいと思いました。

私は鍼灸師として働く際に、自分の仕事を広く発信し、アピールすることは仕事の重要な一部だと考えています。ただ施術を行うだけでなく、「私の仕事はこういうものです」と伝えることは、特に現代では当然のことだと思っています。これは多くの人が共感する考え方ではないでしょうか。現実的に淡々と鍼をしていればいいわけじゃありません。

しかし、インターネットが普及し、情報が溢れる現代では、鍼灸に限らず情報の発信やアピールだけに頼る仕事も実際に多く、それらは本来あるべき姿ではないように思います。自己アピールは大切ですが、明らかに自分勝手に誇張された発言をする人も多く、時にはそういう人が賞賛される傾向があるように思います。民芸の職人が淡々とものづくりをする姿勢に触れ、派手なアピールよりも誠実に仕事に向き合うことの大切さを教えられた気がしました。改めて私自身も、そうありたいと強く感じました。


自律神経のバランスが崩れると、めまいや不安感、手足の冷え、慢性的な疲れ、胃腸の不調、体の重だるさなど、さまざまな不快な症状が現れることがあります。これは、心と体の調和が乱れているサインかもしれません。

おからだ治療院では、こうした不調に対して、鍼灸を用いた丁寧なケアを行っています。はりやお灸によって血流を促し、筋肉のこわばりをやさしくほぐすことで、体が本来持つ回復力を引き出します。施術を通じてストレスが緩和され、心身ともにリラックスしやすくなります。

「最近なんとなく元気が出ない」「疲れが抜けない」と感じている方は、どうぞお気軽にご相談ください。おからだ治療院が、あなたの健やかな毎日をサポートいたします。

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お悩みのこと、心配なこと、気がかりなこと、「こんなことを聞いても大丈夫かな?」と思わず、何でもざっくばらんに聞いてください。

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今日のコラム

東洋医学では、「憂い」という感情が私たちの心と体に深く関わっていると考えられています。特に肺や胃腸の働きと結びつきが強く、憂いが続くと呼吸が浅くなったり、食欲が落ちたりすることがあります。

このような感情は体の中の気の流れを滞らせ、だるさや不安を感じやすくする原因にもなります。心と体は一体ですから、感情のバランスを整えることが健康にとって大切です。

憂いを感じた時は、ゆっくり深呼吸をしたり、リラックスする時間を作ってみましょう。栄養バランスの良い食事と適度な運動も、心身の調和を助けてくれます。無理をせず、自分の気持ちを大切にしながら、健やかな毎日を送ることを心がけたいものです。

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